セルフケアのすすめ /ディナチャリア
ディナチャリア (dinacharya)とは
※サンスクリット語で「1日」という意味の「ディン」と「養生法」という意味の「アチャリア」
アーユルヴェーダにおける養生法「ディナチャリア」は3つの特質「ドーシャ」(ヴァータ、ピッタ、カパ)を理解し、それぞれが優勢になる時間帯を利用して行うと良いとされています。
3つの特質「ドーシャ」(ヴァータ、ピッタ、カパ)は、心理・感情の全ての体のバランスを保つ、「組織化するエネルギー」で、「生物学的な気質」または「組織化するエネルギー」として訳され、今ある状態は変動していて、一定ではなく、計量できる塊の物質と、目で確認できない微細なエネルギーの両方を指します。
3つの特質「ドーシャ」(ヴァータ、ピッタ、カパ)は、五大元素の組み合わせで
ヴァータ…空・風の組み合わせで、乾いていて、軽く、冷たく、荒れて、動き、そして微細です。
ピッタは…火と水の組み合わせで、油のようで、鋭く浸透し、熱く、液状で、そして広がっていきます。
カパは…土と水の組み合わせで、重く、遅く、冷たく、油のようで、濃く、滑らかで安定して、ベタベタしています。
3つのドーシャは私たちの体、こころ、感情の傾向として現れ、また変化もしていきます。
それぞれ1日の中で優勢になる時間帯に適した行動をとることで、自然と調和した、バランスのとれた健康維持をおすすめしています。効果的だと言われる養生法をいくつかご紹介しますので、その時間に合わせた一日の過ごし方など、参考にしてみて下さい。
🌞深夜2時〜朝6時 / 🌙14時〜18時:ヴァータ優勢の時間
私たちの体は、睡眠中に自然と過剰な毒素を体外に排出しようとすることから、朝一番にケアすることが重要だとアーユルヴェーダでは言われています。また朝の神聖な空気は、自然と心を穏やかに、そして平和に導くとも言われ瞑想するのに最適な時間とされています。
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・早起きする。
日の出前の時間が吉兆時間「ブラフマ・ムフルタ」(「ブラフマ/吉兆」+「ムフルタ/時間」)として知られる時間です。
・目が覚めたら、体の調子や一日を始める気分はどうかを観察し、優しく愛情を込めてあなた自身のことを考える。
・顔、口、鼻腔、舌を洗う
・約230mlの白湯か常温の水を飲む(レモンや蜂蜜を加えてもOK)。
・朝の排泄を促す。便意がなくてもトイレに行き、座る時間を作りましょう。
・瞑想する。
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・午後の時間帯は神経系が活動的になり、軽く、自由に動けて、最もエネルギーの強い時間帯のため、創造性のある仕事をする。
・書き物、絵を描く、企画を立てる等。
・運動や外出、コミュニケーションを活発にさせるにも良い時間です。・早朝6時までに起床することで、1日を軽やかに、行動的に送っていくことができる。
・ヨガ・二ドラ、片鼻呼吸、瞑想などを行い、軽く動きやすいヴァータの質を調整しましょう。
🌞6時〜10時 / 🌙18時〜22時:カパ優勢の時間
感覚器官が適切に浄化され、瞑想的な実践を終えると、カパの時間に入ります。その日の動く実践に当てる理想的な時間です。
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・自然の中を散歩する。
・ウォーキング、ハイキング、ランニングや穏やかなヨガをして体に刺激を与え、循環を良くする。
※参考:お腹スッキリヨガ動画
・オイルマッサージをしてからシャワーを浴びる。
・動く実践の後には、軽く、加熱された季節の朝食を取りましょう。
・この時間帯は、安定感があり、力強く、持続性や堅実性の強いカパの特質が優勢のため、勉強や集中したことをするのにとても良い時間です。
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・夕食は野菜をふんだんに使用した温かく出来立ての汁気の多い献立にする
・夕食は油物や冷たいものなどは控えて軽い夕食にし、就寝時間の2時間前までには済ませるようにする。
・音の騒々しい場所や映像などはなるべく避ける
・身心共にくつろぐ時間を取り、リラックスした状態で22時までに就寝するのが理想的。
・ろうそくを灯してオイルマッサージをしたり、穏やかな呼吸法がおすすめです。
※オイルマッサージについては、生理やどこかに炎症がある、治療中、妊娠中の方はやめておきましょう。
※オイルマッサージは全身できれば良いですが、時間のない時は…頭、耳、足首の3点をおさえて!
※以前、ご紹介した足指のマッサージはこちら★
🌞10時〜14時 / 🌙22時〜深夜2時:ピッタの時間帯
日中、太陽が最も力強くなりますが、私たちの胃腸の消化力も、頭脳の消化力も高まる時間。
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・一日のうちで最も食事料の比重を大きくしても良い。メインの食事をする。
・重いものや甘いものはこの時間帯に取るのが良いでしょう。
・〜ながら食べをせず、食事に集中してみます。
・時間が許せば、5−15分左を下にして横になるようなリラックスした休息を取る。
・その後、15−30分散歩して、消化を促します。
・頭脳が明晰に働く時間帯のため、集中的に仕事に取り組むにも良い時間とされます。
🌙
・その日体験したこと、得たものを消化吸収する時間。
・眠る前にその日を振り返るのにもおすすめです。
・ピッタ優勢の時間帯は肝臓が活発に動き、体の不純物を浄化します。
・深夜のこの時間帯に何かをしていると、リラックスした状態(交感神経が優位になっている状態)を保ち難く、目や思考が冴えてしまい、質の良い睡眠がとりにくくなります。西洋科学でもこの時間帯の睡眠が最も元気を回復させると指示しているので、なるべく22時より前に就寝しましょう。
アーユルヴェーダで勧められている養生法を紹介しましたが…
私自身、ご存知の方もいますが…朝がめっぽう弱くて😭
上記の時間帯から、1−2時間ほど体内時計がズレているように感じています😣💦
朝陽が差す寝室になったのをきっかけに、これから少しずつ近づけていきたいな…と緩やかに…無理なく試していきたいと思います。
色々ご紹介しましたが、どれか気になる一つから…Baby stepを踏んでいきましょう。
まずは新年を迎える前にリハーサル期間を設けてから…♪
参考:Kripalu / School of Ayurveda
本当の自分を取り戻すアーユルヴェーダ / ジュディス・H・モリスン